【人脈⑥】兄弟姉妹という最初の社会、そして「立ち位置の原体験」

私は一つ下に妹がいます。いわゆる年子ですね。同じ3月生まれなので、ほぼちょうど一年違いです。


「人脈」の最初の原点が「親」であるならば、その次に私たちが直面する社会、すなわち「最初の組織」は「兄弟姉妹」です。(※この回では一人っ子でない場合を前提とします)

親との関係が「対・目上の人間関係(上司やクライアント)」のベースになるとすれば、兄弟姉妹との関係は、社会に出てからの「対・横の人間関係(同僚、チームメンバー、ライバル)」のベースになります。

私たちは子供の頃、家庭という狭い組織の中で、自分が「上か、下か、真ん中か」という生まれ順によって、無意識のうちに役割や振る舞い方を身体に叩き込まれているのです。

3つのポジションが与える「人脈と組織」へのバイアス
①【上の子(長子)】:「責任」という名の台本
常に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」と責任を背負わされ、下の子の面倒を見るのが当たり前として育ちます。

社会での癖:無意識に「自分がしっかりして、周りを引っ張らなければいけない」というリーダーシップを発揮しやすい反面、人に頼ったり、甘えたりするのが致命的に苦手で、すべてを一人で抱え込んで孤立してしまう傾向があります。

②【下の子(末子)】:「世渡り」という名の台本
生まれた時から常に自分より強い存在(親や上のきょうだい)が上にいて、彼らの顔色や行動を観察しながら育ちます。

社会での癖:「どう立ち回れば怒られないか」「どうすれば可愛がられるか」という観察眼や世渡りスキルが天才的に身につきます。他人の懐に飛び込むのは得意ですが、自分で最終責任を取ることや、先頭に立って泥をかぶることに心理的ブレーキがかかりがちです。

③【真ん中の子(中間子)】:「調整」という名の台本
上からは抑えつけられ、下からは追い上げられる「挟まれた状態」で育ちます。

社会での癖:上と下の意見を調整するバランス感覚や、ネゴシエーション(交渉)能力が自然と育ちます。組織のクッション役として優秀な反面、周囲に合わせすぎる八方美人になって自分を見失うこともあります。

ここからはボスガエル理論の考え方を伝授します。
脳内で「いなかった存在」を予習し、器を広げる
ビジネスでの人間関係の限界は、大抵「自分の生まれ持ったポジションの視点しか持てないこと」から起こります。だからこそ、ボスガエルを目指す私たちは、あえて「真逆のポジション」を脳内でリアルに疑似体験(【よ:予習】)してみる必要があります。

一番下(末っ子)だったあなたへ:
もしあなたに、面倒を見るべき「下の子(弟・妹)」がいたら、どんな兄・姉になっていたでしょうか?どんな背中を見せようとしたか、想像したことはありますか?社会に出て部下を持ったとき、この疑似体験が、あなたの中に眠る「守り、育てる包容力」を呼び覚まします。

一番上(長子)だったあなたへ:
もしあなたの上に、絶対的な味方になってくれる「兄や姉」がいたとしたら、あなたはどんな泣き言を言いたかったですか?どんな風に弱音を吐いて甘えたかったか、考えたことはありますか?ビジネスで一人で抱え込んで潰れそうなとき、この問いかけが「人に頼る、甘える」という、最強の人脈スキルのネジを巻き直してくれます。

与えられた生まれ順の台本に縛られたまま生きる必要はありません。
自分の原体験にある「癖」に気づき、脳内で真逆の視点を予習する。そうして上下左右、どんなポジションの相手の気持ちも理解できるようになって初めて、どんな人間関係も動かせる「全方位型のボスガエル」へと化けることができるのです。
これはタダで出来ますよ!