【予習⑥】予習とは未来の自分を助ける準備である
人は、経験したことがある仕事だから成長するのでしょうか。
私は、そうではないと思っています。
成長する人は、経験がある仕事を選ぶのではなく、必要な経験を積む環境に飛び込むことで成長していきます。
私自身、2006年3月に榎さんの会社へ管理部の人材として参加しました。
それまでの私は、営業しか経験がありませんでした。
正直に言えば、管理部とは何をする部署なのか、十分に理解していたわけではありません。
営業は、お客様との関係を作り、売上を生み出す仕事です。
一方、管理部は会社全体を見る仕事です。
数字、人、仕組み、組織を支える視点が必要になります。
そんな私が管理部へ移り、半年ほど経った頃、大きな機会が訪れました。
全社員約100名の前で、財務研修をすることになったのです。
当時の私は、財務の専門家ではありません。
しかし、「社員に教える」という役割を任されたことで、私は本気で財務を学ぶ必要が生まれました。
分からないことを調べる。
理解したことを整理する。
そして、人に伝えられる形に変える。
その繰り返しによって、知識は単なる勉強ではなく、自分自身の力になっていきました。
この経験から、私は大きな気づきを得ました。
人は、必要になってから学ぶだけではなく、必要になる前に準備することで成長速度が変わる。
これが、私の考える「予習」の力です。
学生時代の予習は、授業を理解するための準備でした。
しかし、社会人にとっての予習とは、未来の自分を助けるための準備です。
まだ経験していない仕事でも、いつか必要になると思ったことを学ぶ。
まだ起きていない問題でも、起こる可能性を考えておく。
その積み重ねが、突然訪れるチャンスをつかむ力になります。
私の場合、管理部未経験という状態で財務研修を任されたことが、自分自身を大きく成長させるきっかけになりました。
もし、「経験がないから無理です」と断っていたら、その後の自分は違っていたかもしれません。
成長する人は、未来の役割を待つのではなく、未来の役割に向けて準備をしています。
予習とは、未来の自分への投資なのです。
今日の一歩
あなたが今後、任されるかもしれない仕事は何でしょうか。
まだ必要ではないと思っている知識はありませんか。
未来の自分を助けるために、今日10分だけ先回りして調べてみましょう。
小さな予習の積み重ねが、未来の大きなチャンスにつながります。



