【人脈⑤】親という最初の人間関係が残す「心の台本」とグラデーション
「人脈」の原点である親との関係において、世の中は「最初からずっと良かった正論」と「ずっと悪くて後悔したリアル」の二極だけで割り切れるものではありません。
その中間にある、「ある一定の時期までは仲が良かった(悪かった)のに、途中で関係性が反転した」という、グラデーションの経験を持つ人が実はとても多いのです。
パターンA(反転・悪化):幼少期は大好きで仲が良かったのに、思春期や自分の自立をきっかけに激しく衝突し、仲が悪くなってしまった。
パターンB(反転・改善):昔は大嫌いで理不尽だと思っていたのに、自分が大人になり、同じ経営者や親という立場になって初めて痛みが分かり、和解して仲良くなった。
ここで本当に大切にしてほしい視点は、「親との間で経験した『関係性の変わり方』は、あなたがのちに築くあらゆる人脈の『型(台本)』として無意識に再現されやすい」ということです。
人脈に現れる「再現性」の正体
親との関係で「人はある日突然、裏切るものだ(離れていくものだ)」という痛みを経験した人は、ビジネスの人脈や部下に対しても、「どうせコイツもいつか離れていくんだろう」と無意識に一線を引いてしまいがちです。
逆に、「どれだけ激しくぶつかっても、本音で向き合えばいつか分かり合える」という反転を経験した人は、仕事仲間に対しても、ドロドロした衝突を恐れずに深い信頼関係を築きにいくことができます。
つまり、あなたが今周りの人脈とどう関わっているかは、過去に親との間で書き上げた「人間関係の台本」をそのままなぞっている可能性が高いのです。
もし、あなたの人間関係の築き方に好ましくない「癖」があるとしたら、まずはその原因が最初の人間関係(親とのグラデーション)にあると気づくことから始まります。
原因に気づくことができれば、その無意識の台本を自分の【意思】で破り捨て、新しい人脈との関係性を自分の手で再構築(【変換】)していくことができるようになります。



