「カエルの子はカエル」を否定する

前回のコラムでお話しした通り、世間には「カエルの子はカエル」という、諦めの空気が漂っているようなことわざがあります。「親以上にはなれない」「環境は超えられない」――そんな意味で使われることが多い言葉だと思いませんか?

ですが、私はその言葉を全力で否定します。
なぜなら、私自身がまさに、その「泥沼のような環境」から抜け出した人間だからです。

少し、私自身の話をさせてください。

私は決して、恵まれた環境にいたわけではありません。
幼少期、私の周囲は大人の理不尽な都合や言い訳、そして「どうせ俺たちなんてこの程度だ」という、受動的なオタマジャクシのような諦めの言葉で溢れていました。親が国家公務員だったから、だけの理由ではありません。

子供ながらに、激しい違和感を覚えていたのを今でも覚えています。
「なぜこの人たちは、せっかくの自分の人生なのに、他人が勝手に書いた台本の通りに生きているのだろう」と。

だから私は、心に強く決めました。
「絶対に、この環境を見返してやる。自分の力で、大切な人を守れる本物のボスガエルになってやる」と。
ボスガエルというのは、自分の思い描く将来像の事を指しています

その決断の瞬間から、私の人生は動き始めました。

まず捨てたのは、「どうせ無理だ」という【否定】の言葉です。周囲の呪いの台本を破り捨てました。
次に、自分がなりたい未来を明確に【設定】し、その未来を実現した自分ならどう考え、どう動くかを、何度も何度も頭の中で【予習】し続けました。

もちろん、最初からすべてが上手くいったわけではありません。実際には数え切れないほどの失敗をしました。
しかし、私は失敗するたびに「これは経験値が増えただけだ」と考え、自分にとって都合の良い意味へ【変換】してきました。人生の途中に失敗など存在しないのです。死ぬ間際になって生きてて良かったのか?そうではなかったのか、の答えが出るものです。

また、目前の理不尽な【環境】に一喜一憂するのではなく、一歩引いて、自分の人生全体や、もっと大きな時空の【規模】から物事を見渡す【視点】を持つようにしました。そうすると、ほとんどの悩みは驚くほど小さく感じられるようになります。人間は矛盾の中で答えを求めていくものです。

さらに、「生まれた環境」は選べなくても、「どんな人と付き合うか」は自分で選べます。私は、自分より遥かに成長している人との【人脈】を死に物狂いで大切にし、貪欲に多くの考え方を吸収してきました。

ですが、どれだけ考えても、動かなければゼロです。
誰よりも早くレスポンスし、誰よりも先に行動する。
その圧倒的な【行動】の積み重ねだけが、確固たる自信となり、私の人生を少しずつ、確実に変えていきました。

そして、多くの技術者や仲間たちと泥をすすりながら仕事を重ねる中で、ある一つの真実に気がついたのです。

人生を変えられる人と、変えられない人の違いは、才能でも学歴でもありません。
「自分は変わる」と心の底から決める【意思】があるかどうか。ただそれだけです。

この10個のカテゴリーは、どれか一つだけでは機能しません。
すべてが歯車のように噛み合うことで、初めてあなたの人生を爆発的に前へ進める力になります。

今、私の周りには多くの仲間がいます。その中で確信していることがあります。
環境や過去に縛られ、本来の力を発揮できていないオタマジャクシは、今の日本に数多くいます。
しかし、思考の型さえ変われば、人は何歳からでも、いつからでもボスガエルになれるのです。

この「ボスガエル理論」は、綺麗事を並べただけの机上の空論ではありません。
私自身の人生、数え切れない失敗、そして現場で仲間たちと泥臭く積み重ねてきた経験から生まれた、「生きた実践哲学」です。

これから、この理論を構成する10のカテゴリーについて、一つずつ具体的な実例を交えながら、私の言葉で定期的にお伝えしていきます。

もし今、あなたが「このままで終わりたくない」「自分の人生を掴み取りたい」と少しでも思っているなら、大丈夫です。

過去は関係ありません。環境も言い訳になりません。
思考が変われば、行動が変わり、人生は必ず変わります。

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